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出かけられない。

去年の春先、ぷー太郎になってしまった私は、バカみたいにがむしゃらになって、就職先を探していました。

丁度その頃うつ病を発症したのですが、まだそんなことは分からなくて、就職先が決まらない不安と、眠れなくなってしまった事によるストレス、ご飯が何故か喉を通らなくて、体重計に乗るたびに減っていく体重に、何だかおかしな事になってきたとうすうす気が付いてはいても、きっと仕事が決まれば治ってしまうだろうと、無理矢理自分に言い聞かせていました。

私が住んでいる町はベットタウンで、派遣会社や、ハローワークから紹介される仕事は、車で30分から1時間かかる近隣の地方都市ばかりでした。

もともと車の運転は苦にならなかったので、本当だったら多少自宅から遠くても、紹介された仕事に飛びつけば良かったのかもしれません。

でもこの時の自分には、出来なかったのです。

自分の住んでいる町から、離れた場所に行くと言うことが。

それがどうしてなのか?単に通勤時間がかかるからと言う物質的なことだけではなくて、もっと違う物。

自分の住み慣れた町ならば、何かあってもすぐ家族が駆けつけてくれるだろうけれど、遠く離れた町ではそうはいかない。

そんな漠然とした不安が離れなくて、自宅から離れた仕事を選ぶことが出来なくなっていました。

気が付くとこのころから特別な用が無い限り、外出することが無くなりました。

以前なら特に用事はなくても、暇つぶしにふらふらと出かけることがあったのですが、全くそんな気分にも慣れず、じっと家に籠もるようになりました。

家族が外出してしまって、家に一人きりになると不安で仕方がないので、用もないのに家族の後を付いて歩きました。

いい歳こいた大人が、まるで子供みたいに、母の姿を探して歩くのです。

今は家族がいなくても平気になりましたが、相変わらず特別な用が無い限り、外出する事はありません。

今思えば、病のまっただ中だったのでしょうが、先の見えない不安と焦りだけが、支配していました。

何故こんな事を思い出したのかというと、ダイヤモンドオンラインというサイトで連載されている8人に1人が苦しんでいる!「うつ」にまつわる24の誤解というコラムを読んだからでした。

とくに第17回目の記事「うつ」の人には余計なひとこと?を読んで、何故自分が外出できなくなったのか、その理由が納得できました。

人間は外界との接触に際して、目に見えぬバリヤーのようなものを自然に作り出していて、外界から侵害されないように防御しながら生きていると考えられます。ちょうど、免疫機能を備えることによって外界の細菌やウイルスに対する抵抗力をある程度持っているように、人間は心理的にも抵抗力と呼べるようなものを備えているわけです。

 しかし、精神的なエネルギーが低下してしまってこの心理的なバリヤーが弱体化してくると、今まで何でもなかったはずのことに次々と支障が出てくるのです。

普段は社会的常識があってマナーをわきまえている人でさえも、ひとたび「うつ」状態に陥ってしまうと、このように電話一本かけられなかったり、とれなかったりしてしまうことがあり得るわけです。

 このように、心理的なバリヤーの問題を考慮に入れることによって、元気な人にとっては何でもないような行動が、「うつ」状態の方にとってはとても大きな困難を伴うということが、少しでも理解しやすくなるのではないかと思います。

この8人に1人が苦しんでいる!「うつ」にまつわる24の誤解と言うコラムは、本当に目から鱗というか、そうだったのかと納得させられる内容が多いので、「うつ」に苦しむ方はもちろん、身近にいる人も、読んでみて損はないと思います。

病を理解するというのは、難しいと改めて思いました。

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