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プライド。

いつも気の強い同僚が、目に涙を浮かべて私に語ったことは、職場の誰にも話さずに、私の胸の内だけにとどめておこうと思いました。

ここ最近職場での同僚の立場は、とても風当たりが強くて、私も気にはなっていたのですが…

周囲の陰口もチラホラ聞こえてきて、ずっと「これはまずいな…」と思っていました。

でも今までそう言う状況が何度もあって、その度にそれとなく同僚に警告してはいたのですが、結果的に余計状況を悪くすることばかりだったので、「知らないなら知らない方が良いかもしれない。事実を知れば気分を害するだけだし…」と、今回はずっと静観していました。

傍観者でいるのも、辛い物ですね。

結局私が見て見ぬふりをしていた、同僚への周囲の人達の不満が、本人に伝わってしまったようです。

同僚はプライドを傷つけられて、あんなに頑張っていた仕事まで、手放そうとしています。

自暴自棄になっている姿を見ていたら、やるせない気持ちになりました。

かつて私も同じように頑張っていた仕事を取り上げられて、やけくそになり、その後は胸にぽっかり大きな穴が空いて、悔しいやら悲しいやら、職場の人間が全て憎たらしく思えて、敵視した時期がありました。

今の同僚はその当時の私と同じです。

あんなに頑張ったのにと言う思いがあるでしょう。

でもその努力が報われなくて、あまつさえお金欲しさで残業していたのだろうと思われて、怒りと悲しみで悔しくて悔しくて仕方がないのだと思います。

同僚は凄く仕事熱心で、熱心すぎるが故に、周囲に疎まれ、妬まれたのです。

同僚が私たちが帰った後も、一人で頑張っていたことを、私は知っています。

先輩に言わせれば、「何をそこまで…」と言うことなのでしょうが、でもこの温度差が、周囲との溝になっていました。

目に涙を浮かべながら、「過去同じ仕事に携わっていた貴方なら、私の気持ちが理解できると思って、本当のこと話すけれど…」

そう言う同僚はとても辛そうで、私には何も言うことが出来ませんでした。

励ますことも、慰めることも、一緒になって彼女を悪く言った奴らを罵ることも出来ませんでした。

「今頃になって気が付くなんて、私はバカね。もっと早く気が付けば良かった」

そう言って涙ぐむ姿は痛々しくて、本当に数年前の自分と同じでした。

今まで頑張ってきたこと全てが否定された。だから自分を卑下するのです。

でも私は同僚には、己を卑下して欲しくないと思いました。

同僚が人知れず頑張っていたことを、その努力を知りもしない奴らに否定されたからって、全てを否定されたと思って欲しくありませんでした。

「私は貴方が頑張っていたことを知っています。他にもきっと頑張っていたことを知っていた人がいるはずです。だから今まで頑張ってきたことを否定しないで、誇りに思って下さい」

そう伝えるのがやっとでした。

同僚は涙ぐんでいましたが、私の気持ちは理解できたみたいでした。

どうしてこんなに頑張ってきた人を、陥れることが出来るのだろう…

そう思うと、何だかとてもやるせなくて、仕方がありません。

ただ一つ言えるのは、仕事は所詮個人プレーでは回らず、周囲の人との関係で決まってしまうと言うことです。

いくら自分が頑張っても、どうにもならないことなのです。

せめて上に立つ人間が、もっと配慮してくれたなら、同僚が悲しい思いをすることもなかったのに。

それだけが残念です。

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