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消化できない思い。

今日は仕事終了後、新人さんと雑談をしていたのですが、その時何気なく尋ねられたことで、私の中に眠っていたモヤモヤした気分が、一気に吹き出てきました。

尋ねられたことと言うのは、私が持っている資格の事で、私はある国家資格を持っているのですが、お局様から「それだけの資格を持っているのに、現在の職場に燻ってるなんてもったいない」という話しを新人さんは聞いたと言うものでした。

まさか急にそんなことを聞かれるとは思っていなかったので、何て答えたら良いのか一瞬迷いましたが、結局本当のことを話しました。

お局様や、新人さんからしたら、せっかく持っている資格があるのだから、その資格を生かした職業に就く方が良いはずだ…という気持ちがあったようです。

私が何故資格を持っているのに、その業界から離れて、現在の仕事をしているかというと、一言で言えば自分の能力の無さに気が付いてしまったから…と言うのもあるけれど、男社会の中で肩肘張って、周囲を押しのけ、常に向上することを求められる仕事に嫌気が差したから…と言うことです。

男性が主流のその業界では、女性もいることはいるけれど、少数だし、男と女では同じ仕事をしても、男性の倍努力しないと、女性は認めて貰えないのです。

常に人一倍の努力をしないと、ついて行けない仕事の連続で、傲慢な先輩男性の仕事の依頼もこなさないといけなかったり、資格を持っている女性と言うだけで、生意気に取られたり、ねたみから見下されたり、先輩女性にも仕事をわざと教えて貰えなかったり、とにかくいろんな事があって、疲れ果ててしまい、私はその業界から離れました。

たぶん私自身もその頃はまだ若かったし、未熟で弱かったから、つけ込まれた部分も大きかったのだと思います。

そんなことがあって、せっかく苦労して取った国家資格も、今では履歴書の肥やしみたいな感じです。

今の前職とは畑違いの現在の職場に来て思うことは、常に向上を求められる事もないし、背伸びしないと続けられない仕事じゃないし、何て言うか、ある意味凄く楽になったと思います。(とは言えそれなりにいろいろありますが、常に人一倍の努力と学習を求められない分、楽かな)

前の仕事では、いつも「こんな事も知らないなんて思われたら、馬鹿にされるんじゃないか?」「能力のないヤツだと思われたらどうしよう」「使えないヤツだと思われたくない」という強迫概念のようなものが常にありました。

今でも思い出すのは、性格の悪い先輩男性に難癖をつけられた時のことです。

「あんた資格持ってるに、こんなのも分からないの?これはどうなってるの?適当に描いたわけ?」

こんな感じで尋問されて、頭から血の気が引いたのを覚えています。

直属の先輩男性から役所に行って「聞いてこい」と命令されて、言われたとおりのことを役所で聞いたら、逆に問い返されて、答えることが出来ず、泣きたくなったこともあります。

この時は帰社後、先輩にも怒られて、もう本当に最悪でした。

他の部署の女性の先輩(実はちょっと意地悪で恐い人でした)に、ずいぶん経ってから、「仕事辛くない?私他の支店の人に聞いたけど、役所に行って泣いて帰ってくる女の子多いらしいって、あなたのこと大丈夫か聞かれたわよ。うちの子(私のこと)は泣いてる姿見たこと無いって言っておいたけど」と言われた時は、あぁそうだったんだと、分かっていてわざと私に役所にいけって先輩は言ったんだと、悔しいような悲しいような、でも半面そうだったのか…と言うような気分になりました。

私がこの前職にいた時思ったことは、女は男の倍努力しないと、認めて貰えないんだと言うことでした。

同じ仕事をしても駄目で、+αがないと、同等には見てくれないのです。

結局私にはこの業界の仕事はきつすぎて、続けることが出来ませんでした。

せっかく国家資格も取ったけど、何年もその業界の勉強もしたけど、未練はあるけど、今の私には常に向上を求められて、最新の技術を学ぶだけのエネルギーもないし、役所の人間相手に交渉をする力も、難癖つけてくる先輩方を相手にヘコヘコ頭を下げ続けられる気力もないのです。

人間関係につかれたとだけお局様に話したので、具体的な内容を言わなかったから、理解されなかったんだなと思います。

新人さんにはつい本音を言ってしまいましたが…

結局私自身が若くて、弱かったから、続けられなかったのです。

「今のあなたなら、大丈夫なんじゃない?」と新人さんは言ってくれましたが、どうだろうなぁ?

ある面、年を取ったお陰で、立ち振る舞いを覚えた部分や、上手くかわすことも出来るようになったかもしれません。

でも何て言うか、もっと本質的な部分で、すでにその頃から対人関係に恐怖心があったというか、現在のうつ病に繋がる社会的な恐怖心が、結局この前職を続けられなくなったことの一因だったように感じています。

今更前職の業界に戻る気はありませんが、この先も「資格があるのにもったいない。どうして活かさないの?」と尋ねられるたび、心の中に苦い思いが沸いてくるのだと思います。

向上心を忘れるつもりはないけれど、それが強迫概念に近い物になるのだとしたら、やっぱりそこまでして続けられるものではないし、それは向いていないのだということだろうと思います。

無理しなくても、常に背伸びして、「もっともっと」と上を向き続けないといけない仕事より、何となく出来る仕事の方が良いのだと、最近思います。

でもやっぱり未練があるのかな?消化できない思いが今も胸を燻るのです。

こんなハズじゃなかったのになぁ…学生時代思い描いていた人生設計とかけ離れた現実に、苦い思いが込み上げてきます。

でもそんなものなのかな?現実なんて、結果にしかすぎないのだし、もしかしたらまた別の方向転換があるかもしれない。

いつか苦い思いも、一つの経験として、消化できる日が来ることを、願っています。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

苦い思いは皆それぞれにあるものですね。


自分も昔、辞めた職種に復帰して再チャレンジを

試みましたが結局変化の早さと人間関係に

ついてゆけず、4年粘りましたが辞めてしまった

経験があります。


今の職場では前職のことを聞かれるとつい言葉を

濁してしまいます。

職歴が行ったり来たりしている自分に自信が

持てないんだと思います。


これからも苦い過去を抱えながらチョットづつ

前進できればいいかな・・

投稿: yoshi | 2011年7月19日 (火) 01時38分

yoshi様、コメントを頂き、ありがとうございました。

yoshi様も苦い思いを感じたことがあるのですね。
きっと程度の差はあれ、どんな人にも苦い思い出はあるのかもしれません。

私もいつか乗り越えなきゃいけないと思いながら、なかなか消化できずにいます。

苦い思いを抱えていても、前に向かって歩いていくことは出来る。
きっとつたない歩みでも、前には向かっているのだと思います。

yoshi様もどうぞご自愛下さいね。ありがとうございました。<(_ _)>

投稿: Re:はやおです。 | 2011年7月19日 (火) 23時32分

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